「仕事は辞めたいけど、辞められないです。」
「いまの仕事は自分がしなければいけないんです。他にできる人がいないんです。」
と、深刻な顔で話をされることがあります。
「しなければならない」と思ってする仕事は、あまり楽しい感じはしないですね。
なぜ、「しなければならない」仕事をしないといけないのでしょうか?
生きることを、
「生きなければならない」と思っているから?
だから、
「食べなければならない」
食べるためには、
「稼がなければならない」
稼ぐためには、
「仕事をしなければならない」
その繰り返しが生活だとすれば、そのどこに楽しさがあるのでしょう。。
「いや、それが人生だから」という人は、
その人にとって、人生とは、そういうものです。
生活しなければならない?
「しなければならない」という思考は、自分の人生を生きていないとも、言えるのではないでしょうか?
『義務』という言葉
「〜しなければならない」というのは、義務という言葉から刷り込まれているのかもしれません。
『義務』という言葉は、法律上または道徳上、人や団体がしなくてはならない、または、してはならないこと、を意味するそうです。
「~ならない」っていうのは、要は檻ですよね?
『義務』と『権利』
『義務』とは「~ならない」ということでした。
では、『権利』はどういう意味でしょうか?
『権利』とは、ある物事をしてよい、またはしないでよい、という資格 という意味だそうです。
「あなたには、こんな権利がありますよ。」と言われれば、何か得した感じになりませんか?
でも、なんだか、誰かにお伺いを立てないといけないニュアンスですね。
決まった範囲内であれば、していい、あるいはしなくていい、という意味においては、やっぱり檻ですね。
たとえば、子供たちは教育を受ける権利があります。
一方で大人たちには、子供たちに教育を受けさせる義務があると言います。
これが、世間の当たり前です。
でも、教育と言っても、どんな教育なのかはよく分かりません。
子供は(誰かにとって都合のいい)教育を受ける権利があります。
大人は子供に(誰かにとって都合のいい)教育を受けさせる義務があります。
だとしたら、どうでしょう?
会社から
「あなたには無料で健康診断を受ける権利があります。」
とか、
「ワクチンを接種する権利があります。」
とか、言われると、なぜか権利を行使したくなりませんか?
「あなたにはマイなんたらを受け取る権利があります。」
とかなんとか言われれば、どうしますか?
権利があるからと言って鵜呑みにせず、少し立ち止まって考えてみませんか?
あと、義務でやる仕事は窮屈です。
(『勤労の義務』という言葉がありますけどね。 )
そもそも、「しなければならない」と言われれば、やる気は削がれますよね?
犬を飼わなければならない
いや、それなら飼ってくれなくていいです。
by犬
→犬と一緒にいたい!
ディズニーランドにいなければならない
夢の国にいるのがそんなに嫌なのかい?
byミッキー⚪️⚪️⚪️
→ディズニーランドで遊びたい!
テラ(地球)にいなければならない
あなたを愛しています。byテラ
→テラ(地球)でいろいろ体験したい!
こんな風に考えられたら、いいかなーと思います。
義務と権利を超えた仕事は、強制でも、自己犠牲でもなく、自分が「したい」ことかと思います。
さて、その仕事は「したい」ですか?
「しなければならない」ですか?
たとえ、いま「しなければならない」としても、その仕事をしているのであれば、積極的に取り組んでみませんか?
「自分の意思で、この仕事をする!」
イヤなら辞めるという選択肢もあります。
【参考】
『すべてあなたの手の中に・・』
『日曜日のサザエさんを見て憂鬱になるのやめませんか?』