最近、『好きなこと』を仕事として始められた方々から話を聞く機会がありました。
始められる前は、
「好きなことまで嫌いになってしまったらどうしよう?」
という不安を持っていたそうです。
でも、いざ始めてみると、次から次へとやりたいことが増えてきて、大変なことも多いけど、それさえも楽しいそうです。
始めてしまえば、ただの取り越し苦労だったというのが、よく分かったと言われていました。
そして、楽しんでやっていると、必要な情報、必要な人とタイミングよく出会えて、とんとん拍子で話が進んでいくそうです。
美味しいサンドイッチを作りたかった男性。
ただ、「好きなことまで嫌いになってしまったらどうしよう?」の気持ちがあって、なかなか踏み出せなかったそうです。
でも、なぜか仕事でサンドイッチに関係することに遭遇したりしていて、「これはもうやるしかない!」とついにサンドイッチ屋さんになる決意をしたら、夜だけ営業している知り合いのBarで、日中に場所を貸してもらえるようになったりと、タイミングよく話が進んで開業されたのです。
『アンドサンドイッチ』渋谷
お料理教室をすると決めていた女性。
「好きなことまで嫌いになってしまったらどうしよう?」という思いはありつつも、自分が好きな料理を仕事にすることを決意して、まず思いついたのが星付きレストランでの経験でした。
「給料は要らないので、見習いとして経験を積ませてほしい」とお願いして、雇ってもらい、経験を積みました。
そして、マクロビ、ローフードという自分のやりたいテーマが絞れてきたので、次はその専門店で経験を積んで、ついに料理教室を開設されました。
最初から就職という選択肢は考えなかったそうです。
『Makana cooking salon』西永福
好きなことをしている人が好きなことを話しているときは、目がキラキラ輝いて、うれしい!たのしい!大好き!オーラが溢れ出て、私まで楽しくなります。
ふだんのセッションで相談されるときに、
「好きなことまで嫌いになってしまうかもしれない」
と心配される人がいます。
なぜ、そう思うかというと、いまは苦しい仕事をしていても、唯一の拠り所である『好きなこと』に没頭できる時間がほんの少しでもあるからです。
『好きなこと』を仕事にしてしまって、それが好きでなくなったら、自分の楽しみが無くなってしまうと思うと、怖くて踏み出せないという感覚は分からないでもないです。
でも、いま、好きでもない仕事でどれだけ自分らしくいられない時間を過ごしているのかということにハートが悲鳴を上げていませんか?
「好きなことまで嫌いになってしまうかもしれない(からやらないでおこう)」という状態は、フラれるのが怖いから、恋愛しないようなもの?違う?
逆説的にいうなら、いま、好きでもない仕事が続けられているのなら、少なくとも、好きなことが嫌いになったとしても、続けられるということです。
始めれば次にやりたいことが出てきます。
まず一歩踏み出してみませんか?
【参考】
『心の針が外を向くのは自分を小さい存在として認識してありのままを見たくないから』